「親に志望校を反対されたけどどうやって説得すればいいんだ」
「親から強く反対されているけど、志望校は絶対に諦めたくない」
今この記事を見ているあなたはそんな風に思っていることでしょう。
今回は「成績が原因で親に志望校を反対された時にすべきこと」について具体的に解説します。
私自身、成績が原因で親に志望校を反対されましたが最終的にうまく納得させることができました。
この記事を読み終わる頃にはあなたがご両親を説得し、志望校に向けて全力で勉強できる準備が整うはずです。
この記事を読んでほしい人
・成績が足りなくて親に志望校を反対されている人
・志望校を諦めたくない人
この2つに当てはまったのであれば今回の記事は参考になるはずです!
親が考えていること
まずは親がなぜ反対しているかしっかりと認識しておく必要があります。ここを間違えると論点がずれたままになるので説得はかなり難しくなります。
親が志望校に反対する根本的な原因は心配です。
成績が足りなくて反対してくる場合、親が最も心配していることは
「受験に失敗して全落ちすること」です。
(本当は志望校に行ってほしい。でも、このままだと成績的に無理だから志望校を変えてそこには合格してほしい。)
これが親の心理です。
親が最も求めているのは「あなたが合格を手にする」という「結果」です。
つまり、いくら志望校の魅力やあなたが大学でやりたいことを力説したとしても「合格という結果が手に入りそうかどうか」という論点から外れてしまっているため、議論は平行線です。親からは「現実を見ないで夢ばかり見ている」と思われて終わるのがオチでしょう。
ここまで厳しいことを言ってきました。
不快になりましたか?
でも、大丈夫です。これからあなたがすべきことを解説します。
これを実践すれば説得は間違いなく成功します。
客観的な根拠を用意する
親が求めているのは「結果」ですから、心配を払拭できるような客観的な根拠を用意することで説得力を生み出すことができます。
あなたがやるべきことは次の3つです。
1.志望校は変えない代わりに受かりそうな大学を提示する。
2.過去の合格者のデータを提示し、自分とどの程度ギャップがあるか説明する
3.猛勉強して模試で成果を出す
受かりそうな大学を提示する
まず、志望校は変えないことを宣言しましょう。ここはあなたにとって譲れない部分だと思います。しかし、このままでは親の心配は消えないので、それと同時にあなたが受かりそうな大学を提示しましょう。
当然、受かりそうかどうかは客観的な根拠が必要なので、模試でA判定かB判定を出している大学を提示しましょう。本当は模試の判定はあまり気にする必要はないのですが、親を納得させるためのわかりやすい根拠として判定を使いましょう。
模試でA判定やB判定を出している大学が無いのであれば、次の模試でA判定かB判定が出そうな大学を書き、その結果を提示しましょう。
過去の合格者のデータを提示する
次に、過去の合格者が今の自分の時期にどの程度の成績だったかを示すデータを提示しましょう。高校に過去の卒業生の成績データが蓄積されているはずなので、高校の先生に頼んで入手しましょう。過去の合格者のデータを見ると意外とD判定やE判定でも受かっていることがわかるかもしれません。
特に生徒に対して理解を示している先生が多い高校の場合、指導力が高いことに加えて生徒がD判定やE判定でも背中を押すことが多いので、途中までD判定やE判定でも合格している事例は蓄積されている可能性が高いです。
もしそのような事例が多く蓄積されているのであれば、そのデータのコピーなどをもらい、親に説明する時の資料としましょう。
一方で、学校の実績を気にするあまり、模試の成績だけをもって生徒の志望校を反対するような先生が多い高校の場合、そのような事例の蓄積にあまり期待しない方が良いでしょう。
なぜなら、生徒自身が受かりそうな(A判定やB判定を出している)大学に志望校を変更し、実際にその大学を受験する事例が多いと考えられるからです。
親を説得する上で有利にならない情報を提示する必要はありません。有益な情報が得られなければ見なかったことにしましょう。
次の模試に向けて猛勉強する
そして、次の模試で結果を出すために猛勉強しましょう。
次の模試であなたの命運が懸かっています。
最低限、上述した「受かりそうな大学」はA判定かB判定を取りましょう。また、第一志望でC判定以上を出せる勢いで勉強しましょう。模試で結果を出せばもあなたの勝ちです。
成績を出しているという客観的な事実を突きつければ親から反論を受ける余地はないはずです。
実例
最後に、私がどのようにして親を説得したか実例を入れることにします。
私の場合、第一志望がA大学の法学部で第二志望がB大学の法学部でした。しかし、高2の終わりの時点では両方E判定であり(良くてD判定)高2の春休みに親からA大学を諦めてB大学に特化するように迫られました。なぜなら、当時の自分の成績でA大学を目指してしまうと、B大学の対策が手薄になり、両方落ちてしまうリスクがありました。
そこで私は2つの「受かりそうな大学」を提示しました。1つは高2の河合模試でA判定を出せていたC大学です。もう1つは慶應商学部でした。
慶應商学部を提示した理由は2つありました。
1つめの理由は数学受験ができるからでした。数学受験をすれば、数学を捨てて私立に特化した受験生と競争する必要が無いため、国立大学と併願しても合格しやすいと考えたからです。
2つめの理由は幸運なことに自分と似たような状況に陥り、慶應商学部に進学した先輩がいたからでした。さらに、先輩に慶應商学部の魅力を聞いたところ学問内容にまあまあ興味を持てたため志望校としてアリだと考えました。
しかし、当時の自分は法学部以外は眼中に無く、模試の志望校欄に書いていなかったため自分の模試の成績からは受かりそうかどうか示すことができませんでした。そのため、次の模試で志望校欄に記入し成果を出すことを約束しました。
(もっともその時の実力では慶應商学部もD判定ぐらいだったと思いますが。つまり、ハッタリをかましたのです!ハッタリによって成果を出せるように自分を追い込みました。)
次に、私は過去の合格者のデータを親に提示しました。幸いなことに、私の高校には過去の先輩がどの程度の成績で合格・不合格だったか高1から高3までの推移をまとめているデータがありました(もちろん個人名は伏せられていましたが)。
A大学の合格者の平均偏差値から推定すると、高2の終わりの時点ではD判定程度であることがそのデータには示されていました。そのデータから、まだA大学を諦めるのは早いと親に説明しました。
最後に、次の模試で結果を出すことを親に約束し、自分の命運を懸けて猛勉強しました。そして、高3の模試で立て続けにA大学でB判定、慶應商学部もA判定を出すことができたため親も納得して自分を信じてくれるようになりました。
最後に
あなたのご両親は大事なスポンサーです。
経済的に頼っている以上、あなたよりそもそも優位な立場にいます。
受験料や学費を自分で出すのであれば真っ向勝負を仕掛けても良いですが、多くの高校生には難しいため真っ向勝負を仕掛けて勝てる可能性はほぼ無いです。
であれば、客観的なデータを提示する方が勝算を見込めます。この記事で説明した3ステップに基づいて説得してみましょう。あなたの説得は成功するはずです。
そして、その説得はあなたが自分自身で人生を選択する第一歩となります。私はあなたを応援しています。
最後にこの記事の内容を理解できているかアウトプットしてみましょう。今回の課題は以下の2つの質問に答えることです。
Step1
成績が原因で志望校を反対された場合、親が求めているものは何ですか?
Step2
親を説得するための3つのステップとは何ですか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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